調味料について(みりん・甘味料)

食品・調味料手間をかけて作られた調味料は、少し値段が張るものもありますが、一度購入すれば長期的に使用でき、続けやすいというメリットがあります。調味料の選び方次第で、「我が家の味」が変わり、手間をかけずにおいしい料理を作ることができます。今回は、みりん・甘味料についてお伝えします。

みりんについて

日本には、砂糖のほかに甘味をつける調味料として、「みりん」があります。
みりんの原材料は、「もち米・米麹・本格焼酎」です。甘味を構成する成分の違いから、砂糖よりも甘味の感じ方がマイルドで、すっきりとして深みのある甘さをつけることがあります。みりんには、「煮崩れしにくくする」「つやを出す」などの働きもがあり、料理の味だけでなく見た目もおいしく仕上げてくれる優れものです。
みりんは砂糖と違い、材料を引き締めるので調理の最後に加えます。ただし、煮魚の場合は、生臭みを抑えてたんぱく質を固める働きを利用するため、最初に加えます。みりんの使い方の注意点は、十分にアルコールをとばすことです。特に、「自家製めんつゆ」「あわせ調味料」を作る際には、用途に応じて先に煮切って使用したほうがいい場合があります。「本みりん」と「みりん風調味料」は原材料が異なり、同じ「本みりん」でも商品によっては基本の3つの材料(もち米・米麹・本格焼酎)以外のものを使用していますので、裏面を確認しましょう。

そのほかの甘味料について

砂糖・みりんの他、米飴・メープルシロップ・甘酒・ハチミツなど、さまざまな甘味料があります。どの甘味料を使う際にも気をつけるべきことは、「この甘味料だったら安心である」というものはないということです。たとえ白砂糖をやめて黒砂糖やメープルシロップに換えたとしても、使用量が多ければ、それだけ糖分を多く摂取することになります。甘味を強く感じる果糖が含まれている甘味料は、こどもの味覚形成に影響を与えます。質だけにこだわるのではなく、量・使用頻度・使用目的のバランスを自分なりに研ぎ澄ませていくことが大切です。

使用する際に気を付けたいこと

砂糖は体内に取り込まれやすく、素早くエネルギーになる性質があることから、体調を崩しているときは砂糖を使うことで必要なエネルギーを摂ることができ、食欲がわく、食べる喜びを感じられるなどの役割を果たしてくれます。それぞれの食品にある性質を知り、知恵を働かせ、豊かな食卓作りに役立てましょう。しかしながら、飲料やお菓子類には、どのくらいの砂糖や人工甘味料が使用されているか分かりません。強い甘味で食べる量が思った以上に多くなってしまい、肥満を招いたり、体脂肪率の上昇に影響しますので、利用する際には量と頻度を調整しましょう。人工甘味料は、特別な場合を除き、おすすめしていません。