調味料について(油脂)

%e8%aa%bf%e5%91%b3%e6%96%99%ef%bc%88%e6%b2%b9%e8%84%82%ef%bc%89 日々の食生活をよりよくしたいと思ったとき、一番始めやすいのは基礎調味料を変えることです。今回は、油脂についてお伝えします。

脂質は、血管や細胞膜の構成成分です。「油を摂ると太る」と思って極端に控えると、脳出血を起こしやすくなり、肌荒れや便秘の原因になります。摂り過ぎは禁物ですが、「良質の油を適量」摂取することは細胞や脳が正常に機能するために非常に大切です。
料理に使う際には、昔ながらの「圧搾」で作られたものがおすすめです。加熱する場合は、菜種油・ごま油・オリーブオイルを基本とします。
加熱しないサラダ料理や、ドレッシングなどには、n-3系であるα-リノレン酸を含む「亜麻仁油・しそ油・えごま油・インカインチオイル」などを積極的に利用しましょう。これらの油は、炎症反応を抑える働きや、細胞膜やホルモンの材料になる大切な油が含まれており、体内での合成量が少ないため、毎日の食事で少しずつ補う必要があります。ただし、熱に弱く酸化しやすい性質があります。開封後はしっかり密封し、冷暗所で保管します。できるだけ早く使い切れるよう、使用量に合わせたサイズを購入するのもポイントです。

欧米ではトランス脂肪酸の使用が禁止されています。それらを含むマーガリン・ショートニングなどは控え、これらを含むパン・ケーキ・菓子類を食べる量や頻度を控えましょう。また、サラダ油は炎症反応を強めたり、HLD-コレステロール値を下げる などの働きがありますので、摂取を控えめにするとよいでしょう。