中学受験当日の食事について【その①】朝食にはこちらをプラスして脳の働きを維持。

親子の人生の土台を創る「食育革命」主宰
栄養士・食育コンサルタントの小寺美江です。

今週末から、首都圏ではいよいよ中学受験がスタートしますね。神奈川・東京は2月1日スタートですが、千葉・埼玉の入試が1月からですので、併願で受験されたり、「本番に慣れる」という位置づけで利用するご家庭も多いかと思います。この時期、質問が多いのは「試験が終わるまで食事は摂れない。食事の時間が開くので、エネルギー切れにならないか心配。当日の朝食はどうしたらいいか」という内容の事です。また、「試験終了後にすぐに食べさせられるもので良いものはありませんか?」という関連のことでしょうか。

「カロリーメイト」や「〇〇バー」はすぐに浮かぶかもしれませんが、「そればかり利用するのではなく、ごく普通の食事で、もう少し母親として工夫できる事はないかしら?」と思い、ご質問くださるケースが多いです。

塾からは「朝ごはんはしっかり食べさせてください。」と言われますし、午後受験もあるお子様は、「食事面で、どうやって繋ぐのがベストなのか?」と対策を模索なさるお母様もいらっしゃるかと思います。「しっかり」と言われても、基準はそれぞれですし、受験当日は朝早いですので、朝から手のかかることはやる必要ありません。

今回は、「中学受験当日の朝ごはんの工夫」と忙しいお母さんでもすぐに作れる、缶詰利用した「ホットスープ」をご紹介します。飲食不可の会場であっても、是非持参してほしいカンタンスープです。まずは朝食についてお伝えします。

【朝食について】

 

体温を上げ、「脳と心と体のエンジン」がスムーズに動き出すために、とても重要です。
「とりあえず食べればよい」というのは”ごもっとも!”ではありますが、私はそこ止まりではなく、もう一歩主体的に未来を考え食事を味方にして行く方法を提案しています。

日頃から「パンと牛乳」「フルーツとヨーグルト」「おにぎりだけ」では、子供の「脳力(のうりょく)」は維持できません。午前中に膨大な量の問題を解くために、「ブドウ糖」とういう脳のガソリンを着火剤である「ビタミンB1」とともに消費します。集中状態を維持するために、生理機能を調整する様々な「ミネラル」が働きます

また、食べなければ元も子もありませんが、単に食べればよいというのではなく「食べ物を、身体に吸収させ、エネルギーに作り変えて使う」という一連の代謝をスムーズに起させる必要があります。身体は、この機能をもともと持っていますので、じゃをしないようにして、順調に働いてもらいましょう。

食事と食事の時間が長く開く場合は、エネルギー源となるブドウ糖を単体で補うことばかりに目が行きがちですが、「維持させる時間(腹もち)」を考慮すると安心です。

上記の様な事を考慮すると、「日頃から食べ慣れた朝ごはん」であることが重要です。いきなり「いつもと違うものを頑張って食べる」ではなく、日頃から以下の朝食がベースであるかを確認してみましょう。

冬期のベースとしてお勧めなのは、

◆しっかり吸水させて炊いた「胚芽ごはん」と「焼き海苔」
◆大根・白菜・ワカメ・卵が入った「具だくさんお味噌汁」
すり胡麻をたっぷりかけて(必ず擂ったものを加えてください)

ご飯の量は、小学校6年生男子なら1膳200gくらいは食べられると安心です。
「そんなに食べられない!」というタイプなら、無理に食べさせる必要はありませんが、最低でも150gを目安にするとよいでしょう。

もし「お餅の方が好き」というなら「きな粉餅」がオススメ。
切り餅なら2個。小ぶりな丸もちなら3個くらいが目安量です。
きな粉に「ハチミツ」を加えると、食もすすみます。ハチミツのほうがお砂糖よりもゆっくり吸収されますので、「維持力」にも繋がりますよ。

「体温を効率よく上げる」「脳のエネルギー補給を維持する」ために、卵とたっぷりの「すり胡麻」をお忘れなく。
卵のように「たんぱく質を多く含む食品」は、体温上昇の働きが大きいため、朝食には必ず入れるようにします。卵ではなく「鮭」「豆腐や油揚げ」でもOKです。納豆を食べる習慣があるならそれもGood!ですね!

油脂を一緒に摂ると、胃での滞在時間が長くなるため、脳のエネルギー源の吸収スピードもゆっくりになり、「維持力」が上がります。胡麻の他「アマニ油を味噌汁にちょろっと加える」という方法もお勧めです(^^)

そして、食後にこちらのお菓子をちょいたし!「くるみゆべし」です!(クルミアレルギーの方は「ごまゆべし」でもOK)

「え?食後のお菓子?」と思うかもしれませんね!「くるみゆべし」を食べた後、「胃もたれする」「調子が悪くなる」等でなければ、臨時的に取り入れて恩恵を受けていきましょう。

ゆべしの原材料は主に「砂糖・もち米・水あめ・黒糖・くるみ」です。

脳のエネルギー源である「ブドウ糖」が含まれる糖質を多く含む食品が主です。加えてクルミは脂質を多く含むため、胃の消化活動がゆるやかになり、糖質だけの時より長時間空腹を感にくくなります。クルミには植物性の良質なたんぱく質、代謝を促進させるビタミンB1・ビタミンB2も含まれています。

和の朝食では、脂質を摂りにくいため、クルミ・ゴマなどのナッツ類だけを補助するのもお勧めですが、「ゆべし」という「お菓子」を少量足すことで、少量でも「ごはん」だけより多くの糖質と、糖質を消費する際に必要な「ビタミンB1」を摂取することが可能となります。脂質の働きと性質を利用して、「エネルギー源となる栄養素の吸収と代謝を維持」しやすくなりますので、受験当日の不安要素である「エネルギー切れになるのではないか・・・」との心配を和らげることができます。お母様自身がこの方法を試して「お腹のすき具合の変化」を確かめてみるのもお勧めです。

ちなみに、このような食事を「毎日続ける」ことはお勧めできません。「食事の後、お菓子を食べる」という習慣は、あなたの体格や健康状態によっては、好ましいとは言えない場合がありますのでご注意くださいね(^^)

続いてこちらの記事で「ホットスープ」の作り方をお伝えします!