玄米を主食にしてみよう

現在の日本では、精製された白米が普通になっていますが、糠(ぬか)になる部分(果皮・胚芽)がそのままの残っている玄米には、ビタミンB1・ビタミンE・鉄・マグネシウム・カルシウム・食物繊維が多く含まれています。毎日食べる主食の質を変えることで、不足しがちな栄養素を効率よく摂取することができます。

玄米は、たとえて言うなら「大地の味」でしょうか。噛みしめるほどに味わい深く、どこか懐かしい味わいです。よく噛んで食べることで甘味が増します。歯ごたえがあるので、しっかりと噛んで食べる習慣が自然と身につきます。また、玄米は白米に比べて食後血糖値の上昇がゆるやかであるため、肥満予防にも役立つほか、米ぬかを摂取することにより、腸内環境の改善、大腸がん抑制、血清コレステロール増加抑制などの効果も期待できます。このほか、フィチン酸・γ-オリザノールなど、さまざまな機能性を兼ね備えています。
現在、精白米しか食べていないのであれば、定期的に玄米をたべることをはじめてみませんか?

玄米は消化が悪いという考え方もあり、しっかり噛んで食べることが大切です。消化吸収力が低下している病後やスポーツ選手(試合期・トレーニング期)など、玄米より白米や雑穀米のほうが好ましい場合もありますので、コンディションに合わせて主食をコントロールできるようになると日々の体調管理もスムースです。

白米と玄米の栄養価比較

玄米の栄養量を100として、白米の栄養量を重ね合わせたもの。