出汁の効用

和の家庭料理に欠かせないのが汁物や煮物などに使う「出汁」。うま味のベースとなる出汁は、干し椎茸・昆布・かつお節・煮干しがよく使われます。植物性の食材と動物性の食材を合わせて使うことで、うま味の相乗効果でより深い味わいの出汁になります。
このほかに、切り干し大根・干しえび・あさりやしじみなどの貝類などにも強いうま味が含まれおり、出汁が取れる食材としてよく使われます。

出汁を取ることはひと手間かかるイメージがあるかもしれませんが、方法次第で、素材から簡単に出汁を取ることができます。
素材そのものから取った出汁は、顆粒出汁に比べてカルシウム・マグネシウム・カリウムなどのミネラルが多く含まれており、毎日食べるものから微量でも摂取し続けることは、丈夫な身体を作ることに役立ちます。
まろやかな風味と味で素材を引きたて、出汁を取る素材の種類や量によってさまざまな味を楽しめる「出汁」は、子どもの味覚を育て、食べる楽しみとなりますので、毎回の食事に取り入れたい基本の食材です。

出汁150gに含まれるカルシウム・マグネシウム量